2024年パリ大会中止の背景にあるセーヌ川の下水道問題

パリ市議会は水曜日、パリの下水システムのバルブの不具合によりセーヌ川の水が汚染され、オリンピック前の水泳大会が中止になった可能性が高いと発表した。

市議会の広報担当者によると、公的当局による調査結果は、週末にイベントが開催されるはずだった歴史的なアレクサンドル橋の上流にある東トルビアック地区で下水道のバルブが誤って閉まっていたことを指摘した。

このニュースを最初に報じたのはル・カナール・アンシェーヌ紙とル・パリジャン紙だった。

2024年夏季大会のテストイベントと目されていたワールドトライアスロンパラカップの水泳ステージは、水質不良のため土曜日に中止となった。 選手たちは前の２日間、セーヌ川での水泳イベントに参加していた。

ル・パリジャン紙は、アメリー・ウデア＝カステラスポーツ大臣が「セーヌ川への雨水の排出を防ぐ弁が漏れたようだ」と述べたと伝えた。

パリは、1世紀以上前の1900年のパリオリンピックのときと同様に、人々が再びセーヌ川で泳げるようにするためにセーヌ川の浄化に取り組んでいる。

パリ報道官は声明で「来年、２つの主要な雨水貯留施設が稼働し、雨天の影響が大幅に軽減されるだろう」と述べた。